モードセルアンカーボルトは、傾いた住宅を容易に修復できる「液状化対策用アンカーボルト」としてWASC基礎地盤研究所が開発しました。
モードセル工法の手順
- ①基礎工事完了の状況
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- ベタ基礎・布基礎の区別なく、RC造基礎で立上り幅≧150mmに使用可能です。
- 換気スペーサー仕様(ねこ土台)のみ対応可能です。
- 土台は、105角・120角としてください。
- 床下は、施工スペースとして高さ350mm程度(床下コンクリート天端〜大引下端)以上必要です。
- ②専用換気スペーサーを設置
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- 土台芯・換気スペーサー芯・基礎芯を合せて全ての基礎の上に設置します。
- 換気スペーサーは、図の様に分割ラインが基礎通りと直行する方向に設置します。
- ③新築時の完成状況
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全ネジボルトの余長がパイプの中に格納されており、全ネジボルトとパイプが可動ナットで連結された状態です。
- 沈下量≦200mmの沈下修復に対応できます。
- (全ネジボルト全長)-(首の出寸法)=アンカーパイプ内の余長
この余長が施工状況により変化すると、修復可能沈下量も変化します。
- ④不同沈下発生
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- 多くの作業は床下から行いますので、隣地と近接している場合でも施工可能です。
- ⑤土台を揚げる
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- 換気スペーサーを外し、可動ナットを緩めます。
- M12については、緩み止め用の六角ナットも緩めます。
- 可動ナットと接続ナットの嵌合が外れると、専用ジャッキ等にて土台を持ち上げます。
- ⑥土台揚げ完了の状況
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可動ナットを下ろしてパイプと嵌合(かんごう)させると、基礎・鉄筋・アンカーボルトの破壊・切断なく修復できます。
- 所定の高さまで土台を持ち上げ後は、可動ナットを下ろし、接続ナットと再び嵌合させると、全ネジボルトを引っ張り出した状態になります。
- 土台と基礎の隙間埋めをひと工夫すると、将来の再修復にも対応可能です。