液状化はこれまでも繰り返し発生してきた現象でありながら、有効性が明確に担保された対策は確立されていません。
従来の液状化対策は、「地盤を改良して被害を抑える」ことを前提としています。
しかし実際には、地震動や地盤条件の不確実性が大きく、 対策を講じても被害を完全に防ぐことはできません。
さらに、戸建住宅ではコスト制約が厳しく、限られた予算内での対策は“被害を多少抑える”にとどまり、投じた費用に対して効果が見えにくいという課題があります。
つまり従来工法は、
- 被害を防ぎきれない
- 効果を事前に保証できない
- 被災後の対応まで担保していない
という構造的な限界を抱えています。
モードセル工法は、この前提を見直し、「被害は起こり得るもの」と捉えたうえで、確実に修復できる構造を実現する工法です。
本工法の修復可能範囲は以下の通りです。
- 最大相対沈下量: ≦240mm
- 最大相対傾斜角: ≦50mm/m
従来の土台揚げ工法で不可避とされてきた、基礎のハツリやアンカーボルトの切断といった不可逆作業を不要とし、新築時の構造性能を維持したまま修復が可能です。
モードセル工法はこれらを不要とし、新築時の構造性能を維持したまま修復を可能にします。
この点が評価され、戸建住宅の不陸修復工法として国内で初めて建設技術審査証明を取得しています。
本工法の考え方
- 「防ぐこと」だけに依存しない
- 「修復できること」を前提とする
- 被災後のコストと時間をコントロールする
- 費用対効果を明確にする
不確実な“予防”に偏るのではなく、確実な“復旧”まで設計する。
これが、これからの液状化対策の新しい基準です。
モードセル工法 - 生涯安心システムの中核
- (1) 適用条件
- 液状化の可能性がある地盤に建築される四号建築物を対象とし、ねこ土台の建物に適用します。
- (2) 従来工法との位置づけ
-
建築基準法・品確法等により、常時の不同沈下は瑕疵となるため、長期的な沈下防止は従来の地盤補強で対応します。
モードセル工法は地震時(短期)の液状化による不同沈下への対応を目的とし、両者を併用することで総合的な対策を実現します。
- (3) 構造・体制
-
新築時に第三者機関の審査を受けた専用アンカーボルトを埋設。
部材供給および検査は認定代理店が担い、品質管理体制を確保しています。
- (4) 修復性能
- 液状化により不同沈下が発生した場合は、専門業者による迅速な復旧が可能です。
一般的な規模 (1階40~50m²) であれば、約7日・約200万円を目安に修復でき、被災後の負担を大幅に低減します。
機構は、下記の3点から成ります。
- 全ネジボルト
- 修復時は、引張り上げられます。
- 可動ナット
- 全ネジボルトとアンカーパイプをネジで連結しており、ネジを外すと全ネジボルトを上下させることができます。
- アンカーパイプ
- 基礎に埋設され、全ネジボルトの余長を格納しています。

評定(製品の品質証明)取得
一般財団法人ベターリビング※において、強度・耐久性についての審査により、その品質を確認頂きました。
- 評定件名
- 「全ネジボルト/一般構造用炭素鋼鋼管/ねじ込み式アンカーボルト(商標登録名:モードセルアンカーボルト)」と木造用建築物接合金物Zマーク表示金物のアンカーボルトの同等性
- 評定番号
- CBL MI001-14号
- 取得年月日
- 2015年3月31日
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「建設技術審査証明」取得
一般財団法人ベターリビング※において、戸建住宅の不陸修復工法として国内初の建設技術審査証明取得工法の審査証明を取得しました。
- 技術名称
- モードセル工法 -モードセルアンカーボルトを用いた不同沈下住宅の不陸修復技術-
- 審査証明番号
- BL 審査証明 -026
- 取得年月日
- 2016年11月8日
- 修復可能範囲
- 最大相対沈下量≦240mm、最大相対傾斜角≦50mm/m
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一般財団法人ベターリビングとは・・・
国土交通大臣の指定機関として確認申請・住宅性能評価等の審査業務を行う他、住宅等の構・工法や部材・材料などを対象として、中立的な第三者の立場から建築基準法等の技術的基準への適合性の評価を、高度な専門的知識を有する学識経験者等の評価員によって実施しています。
対象建物
- 建築基準法第6条第4号に該当する建築物(いわゆる四号建築物)
- 土台寸法が105角・120角の土台を使用する建築物
- 換気スペーサー仕様(ねこ土台)
- 床下空間の施工スペース(350mm)
対象地盤
スクリューウェイトサウンディング試験の地盤調査により、地震時に液状化の可能性が推定される地盤
液状化の可能性の判断は、次のA~C等による
- 内閣府HPに掲載の液状化ハザードマップにおいて、発生の可能性が着色されている地盤
» http://www.bousai.go.jp/taisaku/chuogyoumukeizoku/todoufuken.html
- 2013年4月1日付国土交通省都市局長発達「宅地の液状化被害可能性判定に係る技術指針」において、
判定-A~Cとされる地盤
» http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi06_hh_000009.html
- NPO住宅地盤品質協会推奨の「小規模建築物の地盤の液状化簡易判定法(案)」(H003-2011)におけるA~C法において、発生の可能性が確認される地盤
» http://www.juhinkyo.jp/wp-content/uploads/2013/12/H003-2011.pdf
液状化の可能性が少しでも推定される(ゼロではない)地盤に
新築する四号建築物すべてが対象となります